ゼロから中国語を学ぶ方にどう教えるか?

ゼロから中国語を学ぶ方に中国語をどう教えるか?

昨年末に講師で集まり、今までの授業の経験から、中国語の教え方について少しまとめて見ました。
特に初心者の方に如何に基礎をしっかりと教えるかがとても大事です。

一、初級の教育は難しいか?

難しいと言ってよい。なぜなら生徒は白紙であり、講師は生徒の中国語体系を組み立てなければならない。生徒は発音、単語、語法、漢字を学ばなければならず、どのように生徒に興味を持たせ、語法を説明する順序や内容の選択、そしてどんな教材を選ぶかなど、様々な課題がある。
しかし、また初級は教えやすいとも言える。なぜなら初級は今までに研究し尽くされ、系統立てた教育であり、多くの学校の主な稼ぎどころであり、一般には簡単な訓練さえすれば初級は基本的に問題はない。

まとめると、初級の教育はパターン化されており、ファーストフードのハンバーガーと同じ様に、本当に調理を理解していなくても、味はそれなりの出来というようなものである。

二、学校の初級生徒の特徴:

いくつかに分類される:
1.中国で働いている者
2.家庭主婦
3.旅行者
4.子供が親に言われて来た

共通の特徴
1.学習の動機は強くはなく、多くは中国語の学習を娯楽とみなしている。いずれにしても学習費用も高くない。
2.一般に予習復習はしない。
3.実用的な事を学びたいと考え、学習後に話せるようになるのが最も良い。
4.興味が無くなれば学習をやめる。

三、初級生徒を教える原則は

1.実用を主とする。
2.発音と口語に注力する。
3.基本的な語法の体系は教えるが、しかし語法を深く解説し過ぎない。
4.漢字は重点とせず、多くても興味のあることだけ教える。
5.生徒の実際の生活環境から始める
6.標準的な用語を教え、俗語、成語、かけことば、古代漢語、書面語はできるだけ教えないようにする。しかし流行のかけことばは教えてもよく、教室の雰囲気で調整する、しかし必ず短く簡単で理解し易いものにしなければならない。
7.重すぎる学習で生徒に負担を与えず、できるだけ教室内で完了させるようにする。練習も、宿題も出来るだけ書いたり覚えたりすることがないようにし、生徒が帰ってから話すようにさせる。
8.教える時の雰囲気は生き生きと活発でユーモアがあるようにし、生徒がお金を出して娯楽に来た感じをもたせる。
9.よくある問題に注意し、また講師の教える内容が正確で誤りが無い、或いは講師の教える内容が最も常用であるという感覚を共有する。なぜなら生徒は友人と交流する時に多くの異なる言い方に出会うからである。

四、初級で何を教えるか?

大きく分けると
1.ピンインは非常に重要であり、基礎は必ずよく学習しなければならない。生徒がピンインを充分に学習できなければ、学ぶことをやめてしまう。
2.教科書は実用性第一とする。
3.語法はやはり教えなければならない。しかし反復練習することに注意し、状況に応じて教える。
4.漢字、簡単なものでよい。重要ではない。もし生徒が興味を持たなれければ、或いはよく学ぶことが出来なければ、省略してもよい。

内容別に分けると
1.客をもてなす、どのように挨拶をし、礼節用語、「請」の用法、および「これ」「あれ」の食物に対する質問
2.数字、量詞、「有」の文、電話番号
3.友人と知り合う、自己紹介、家族構成、名前、国籍、職業、電話
4.タクシーに乗る、方位名詞
5、今日、明日、明後日、一部の場所の名詞
6、何をしている?一部の常用する動詞
7、時間の表示方法、日記:私の一日
8、曜日、日時
9、お金、買い物、市場、スーパー、果物、野菜、生活用品、商店、衣服、ズボン、靴
10、飲食店、レストラン、喫茶店、バーへ行く
11、電話をして会食を予約する。電話をして会食の予約をキャンセルする。電話して席を予約する。電話をしてミネラルウォーターを届けてもらう。自分の家の具体的な位置を話す。
12、自分の家を紹介する。前後左右――空間名詞、存現文、また「把」の文を取り入れてもよい。
13、交通機関への乗り方、時間の表示方法――時量補語、どの様に、頻出する副詞
14、天気の話をする

以上の内容は初級の学習で50~60時間で教える内容である:
一般に言って、以上で大部分の日常の生活の場面は含んでおり、もし次に50~60時間学習するとすれば、内容は殆ど同じであるが、しかし話す内容はもっと深くなり、単語、語法の難度も増す。

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