「自省録」ー読書感想文

ローマ帝国五賢帝の一人、哲人皇帝マルクス・アウレリウスが書いた「自省録」
何度も何度も読みました。

そしてとても簡潔に、力強いことばに何度も感動し、何度も励まし、勇気づけてくれました。

この本の言葉はただ慰めの言葉ではありません。
著者の高貴な精神から生み出された金言です。
迷ったときや、くじけそうになったときに
この本の言葉に触れるといつも勇気付けられます。

私が好きな文章はこれです。

「波が絶えず砕ける岩頭のごとくあれ。岩は立っている。 」

「あたかも一万年も生きるかのように行動するな。不可避のものが君の上にかかっている。
生きているうちに、許されているうちに、善き人たれ。」

「人に優しくし、侮辱されても怒りを持つな。」

「人間は宇宙の中では塵のように小さく、ほんの一瞬間の命だ。
必ず君は死に、君を記憶していた人々も死に、君の名も消えてしまう。 」

「人は田舎や海岸や山にひきこもる場所を求める。
君もまたそうした所に熱烈に憧れる習癖がある。
しかしこれはみなきわめて凡俗な 考え方だ。
というのは、君はいつでも好きなときに自分自身の内にひきこもることが出来るのである。
実際いかなる所といえども、
自分自身の 魂の中にまさる平和な閑寂な隠家を見出すことはできないであろう。
この場合、それをじっとながめているとたちまち心が完全に安らかにな
ってくるようなものを自分の内に持って居ればなおさらのことである。」

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